アドベンチャー

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アドベンチャーについて解説

アドベンチャーとは

2000年代以降、人気が高まっているバイクジャンルとなっており、各メーカーも該当車種を精力的に手掛けるようになってきています。特徴としては、車体のデザインや構成はオフロードモデル的な雰囲気となっていながら、装着するタイヤはオンロード向け、ホイールもキャストホイールで、舗装路をメインとしながら、ツーリング先で遭遇するフラットな未舗装路などには対応できるという感じになります。

なお、類似したジャンルに「デュアルパーパス」があります。外観デザインはアドベンチャーと似ているものの、アドベンチャーがオンロード重視の足回りなのに対し、デュアルパーパスはよりオフロード走行を重視したタイヤとホイールを装着している傾向となります。ただし両者の境界は曖昧であり、両者の特性の中間的な存在の車種も存在しています。

アドベンチャーの魅力

2000年代以前、長距離ツーリングを行う車種として代表的だったのはツアラーもしくはネイキッドでした。そうした状況に新たな選択肢として現れ、一躍人気が高まったのがアドベンチャーというジャンルでした。

オフロードモデルを彷彿させるスタイルとライディングポジションに大型スクリーンを装着し高い風防性も発揮。それでいて、走行性能はオンロード寄りにセッティングされており、ツーリング志向のライダーにとって、まさに「ちょうどよいパッケージ」。パニアケースの装着で積載性もアップさせやすいという点も、魅力のひとつとなっています。

アドベンチャーの人気の理由

オフロードマシンのような外観イメージをもちながら、オンロードにより重きを置いた車体構成となっており、アップライトな乗車姿勢で楽に運転でき、長距離ツーリングはもちろん、街乗りなどにも適した利便性の高さをもっています。またツーリング先などで、未舗装路にさしかかっても、一定レベルのオフロード走破性も兼ね備えているオールマイティさ、汎用性の高さが大きく支持されるようになっています。

2000年代以前にも、例えばBMWの初代F650やホンダAX-1、カワサキKLE250アローネといった車種は存在していましたが、当時はまだオンロードか、オフロードか明確化された車種が好まれる傾向があり、これらの車種はどっちつかずの中途半端な存在とみられてしまっていました。

しかし、2000年代に入ると評価の機運が高まり、各メーカーも魅力的な車種を市場に投入。とりわけツーリング派のライダーから大きく支持されるようになり、アドベンチャーというジャンルが成熟されていったのです。

なお、類似したジャンルであるマルチパーパスとの違いは、よりオンロード重視か、オフロード重視か。ただしその境界は曖昧であり、両者の中間的存在の車種や、クロスオーバーしているケースも。同一車種で、オン重視、オフ重視の双方をラインアップしているという場合もあります。

アドベンチャーの買取傾向

利便性の高さや使い勝手のよさもよって人気を高めてきたジャンルだけあり、コロナ禍におけるバイク需要増大の影響も大きく受けています。とりわけ、コロナの影響によって人気の高まったソロキャンプやアウトドア、密にならない移動手段としての適性が高いことも買取価格上昇を後押ししています。

車種別で人気となっているのは、身近な2500ccクラスのスズキVストローム250とカワサキVERSYS-X 250。ともにキャストホイールでオンロード向けタイヤというパーケージ、パニアケースの装着も行いやすいという利便性が評価されているとのこと。

両モデルとも2020年から2021年にかけて買取相場が大きく上昇。2022年に入ると横ばいに推移しています。また、両モデルには、兄貴分として650が存在していますが、これらも買取相場を上昇させています。

750ccクラスでは、アドベンチャーモデルとして、また大型モデルとして比較的身近な価格設定で、AT免許で運転できるDCTモデルもあるホンダNC700X/750Xが人気。2020年までの買取相場は横ばい状態だったのに対し、2021年、2022年と、それこそ右肩上がりの上昇傾向となっています。

代表的なアドベンチャー

ホンダ 400X

NC700X/NC750Xの弟分として2013年に登場。400ccパラツインエンジンを搭載しており、普通自動二輪免許で乗れる最大排気量アドベンチャーとなっています。2022年にフルモデルチェンジされ、新たに倒立フォークとフロントWディスクブレーキが採用されました。

BMW F650GS

先代F650の後継モデルとして2000年に登場。当初はF650と同じく、BMWでは珍しい単気筒の652ccエンジンを搭載していましたが、2008年、車名はそのままに798ccの並列2気筒エンジンに変更されました。足回りはフロント19インチでキャストホイールとなっています。

スズキ Vストローム1050

250と650の弟分を持つVストロームシリーズのフラッグシップモデル。外観デザインはかつてスズキが手掛けていたビッグオフローダーDR750Sを彷彿される“クチバシ”形状の大型フロントフェンダーを採用しているのが特色。なお、ホイールをスポーク仕様とした兄弟モデル、Vストローム1050XTも併売されています。

   
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