Ninja ZX-12Rの買取相場を調査!リアルな査定結果は?

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カワサキ

Ninja ZX-12R

高性能を極めたカワサキのフラッグシップ 気になる買取相場や実際の査定額は?

スズキ・ハヤブサに奪われた世界最速の座を奪い返すために、新設計エンジンと新設計フレームを導入し造り上げたカワサキのフラッグシップ。そんなNinja ZX-12Rの気になる査定相場はどのくらいなのか?実車の査定を依頼した際の内容をレポートとしてご紹介します。併せて、Ninja ZX-12Rの歴史や魅力についてもとりまとめていますので、ぜひご覧になってみてください。

Ninja ZX-12Rとは

カワサキ Ninja ZX-12R

Ninja ZX-12Rのスペック情報

総排気量 1199cc
最高出力 178PS/ 10,500 rpm
最大トルク 13.8kgf・m)/7,500rpm
全長・全高・シート高 2,080 mm/1,185mm/810mm
重量 210kg
燃料タンク容量 20.0L
燃料消費率 ――
発売年 2000年
メーカー希望小売価格 1,250,000円(税別)※マレーシア仕様
カラー ライムグリーン他

Ninja ZX-12Rの歴史

「打倒ブラックバード&ハヤブサ!」をテーマとする高性能車輛

Ninja ZX-12Rは2000年に登場。単刀直入に言えば、1996年のホンダCBR1100XXスーパーブラックバード、そして1999年のスズキGSX1300Rハヤブサに奪われた「量産市販車世界最速」の座を奪い返すために生まれたモデルです。

カワサキがお好きな方ならご承知の通り、1990年代初頭にリリースされたZZR1100は当時のカワサキご自慢のスーパーマシンでした。しかし、その座をブラックバードとハヤブサに立て続けに奪われる屈辱に見舞われます。

打倒ハヤブサの情念で驚異的なハイパフォーマンスを実現したNinja ZX-12Rでしたが、いざ蓋を開けてみると肝心の売れ行きは振るわず、ハヤブサに大きく水を開けられ続けることになってしまいました。その理由は、高性能さを突き詰め過ぎたゆえに、一般的なライダーには扱いづらくなってしまったためです。

ライバルであるハヤブサはハイパワーなエンジンを搭載しながら、高いコーナーリング性能も両立させるというバランスの取れた設計となっており、その点が人気を後押ししていました。対してZX-12Rは、前述の通りバックボーン型モノコックフレームという新機軸を採用していますが、いわゆるオーバースペックになってしまったのです。

そもそもオートバイというものは、コーナーリングの際、フレームが適度に「しなる」ことで、きれいに心地よく曲がっていくことができます。しかしZX-12Rはその「しなり始める領域」をあまりにも高い次元に設定してしまっていたため、一般的なライダーが運転する速度域では逆に扱いづらく曲がりにくいものになっていたのです。ちなみに同時期に発売されていたホンダのVTR1000SP1も全く同じ理由で、高性能すぎて扱いづらいという評価をされることになってしまいました。

Ninja ZX-12Rの魅力

尖った個性が1周回って、中古車市場での人気要因に

覇権奪回のためにカワサキが造り上げた次なるフラッグシップモデル。それは排気量を敢えてライバルのハヤブサより少ない1200ccとしながら、完全新設計かつZZR1100でノウハウを積み重ねていたラムエア方式の吸気システムを用いたエンジンを心臓部とする、スポーツ色を強めたフルカウルモデルでした。時速300kmを軽く上回るハイパフォーマンスを実現したモンスターであることを大々的にアピールした車輛。それこそが初代Ninja ZX-12Rに他なりません。

なお驚異的なエンジンパワーに加え、Ninja ZX-12Rにはもうひとつ、バックボーン型モノコックフレームというエポックな特徴も。高性能モデルに多いアルミツインスパー方式のフレームは剛性が高い反面、フレームでエンジン左右を包み込む形になるため、車体の横幅が大きくなってしまいがちでした。対してこのバックボーン型はエンジンの上部にフレームを配置する方式のため、高剛性を維持しながら車体を比較的スリムにできるメリットが。この方式は、後のZZR1400にも受け継がれていくことになります。

ただし性能を突き詰めすぎたゆえにライダーからは厳しい評価を受け、2002年には実に140箇所以上にも及ぶ改良・改善を施した後期型(通称B型)へのモデルチェンジが慣行。一般ライダーに対する扱いづらさを緩和する形で、2004年には当時開発されたばかりのラジアルマウント式のブレーキキャリパーを採用し、ブレーキ性能への不安も軽減されました。しかし初期についてしまった「12Rは扱いづらい」というイメージは払拭しきれず、2006年をもって生産が終了。ツアラー色を強めたZZR1400にフラッグシップの座を譲りました。

高性能すぎたために一般的なライダーから敬遠されてしまったZX-12Rでしたが、そうした尖った個性が生産終了後に、いわゆる「腕に覚えのあるライダー」達から大きく再評価されることになります。また、かつて人気を得られなかっただけに中古車市場でのタマ数が少ないため、逆にプレミア価値が付くという状態に。カワサキバイクの中でも、生産終了後に人気が高まった車種の一つとして数えられています。

   
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