【ドゥカティ】スクランブラーシリーズの歴史と魅力

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スクランブラーイメージ

スクランブラーイメージ

画像引用元:ドゥカティ公式HP(https://scramblerducati.com/ja/bike/urban-motard/)

2015年、「アイコン」「クラシック」「アーバンエンデューロ」「フルスロットル」の4車種が一挙にお目見えし、今やドゥカティ全体のなかでも豊富なモデルバリエーションを有するまでに成長を遂げたスクランブラーシリーズ。

古き良き時代の雰囲気を再現しながら、中身の性能は現代水準というネオクラシック人気に後押しされているという側面もありますが、それ以上に、ドゥカティがかつて手掛けていた人気モデルを、現代に蘇らせたシリーズであるというのが、人気の根本にあると言えるでしょう。

そんなスクランブラーシリーズの歴史や魅力について、ご紹介していきましょう。

スクランブラーの歴史

Lツインエンジンを搭載した現行のスクランブラーシリーズは上記の通り2015年にお目見えしましたが、実は「スクランブラー」という車名の大元は、1962年から1974年にかけて、ドゥカティがアメリカ市場向けに販売していた、250ccから450ccの単気筒エンジン搭載の軽量モデルでした。

当時は郊外では未舗装路もまだまだ多いという道路状況。なおかつ本格的なオフロードマシンも存在していなかった時代。そうしたなか軽量で扱いやすく、悪路での走破性も兼ね備えていたスクランブラーシリーズは一躍人気となり、イタリア本国に逆輸入された程だったそうです。

そこから幾星霜。2010年代のバイク業界では、見た目はクラシック、中身は現代水準という「ネオクラシック」のスタイルが流行。そうした時流をうけ、803cc空冷Lツインを、古き良き時代を再現した車体に搭載。それこそが、現行スクランブラーシリーズの始まりであり、ドゥカティスクランブラーの復活だったのです。

スクランブラーの魅力

そもそも「スクランブラー」というのは、現代のような本格的なオフロードマシンが存在していなかった1960年代に、比較的軽量なオンロードマシンのタイヤやハンドルをオフロード走行可能なようにカスタムするスタイルの名称でした。そこから約半世紀の刻を経て、現在ではネオクラシックスタイルの一部門として人気を博しているのはご存知の通りです。

そんなスタイルの名称を、そのままシリーズ名に用いているドゥカティのスクランブラーシリーズは、元祖スクランブラーとは違い、オンロード走行を主眼としてモデルですが、古き良き時代のオフロードを駆け抜けたマシンの雰囲気を巧みに再現し、なおかつ現代水準の、そしてドゥカティならではの走行性能で仕上げられているというのが、何よりの魅力であると言えるでしょう。

スクランブラーの主要モデル

アイコン

2015年にお目見えした「最初の4車種」のひとつであり、現行スクランブラーシリーズ全体のスタンダード仕様という位置づけになります。2019年にはモデルチェンジが行われ、コーナリングABS装備やメーターパネルの改善が行われた一方、外観デザインはほぼそのまま踏襲されています。

クラシック

こちらも2015年の「最初の4車種」のうちの1台。エンジンやフレーム、燃料タンクの形状などはアイコンなどとほぼ同じ。一方で、前後ホイールは古式ゆかしいスポークタイプを採用。またアイコンなどはリヤフェンダーがカットされナンバープレートホルダーがスイングアームマウントだったのに対し、こちらはオーソドックスなスタイルとなっています。

アーバンエンデューロ

アイコン、クラシック、フルスロットルと同時にお披露目された「最初の4台」のひとつ。オンロード走行を主眼としながら、車名の通りオフロード走行色を強めており、タイヤはブロックパターン、ホイールはスポークタイプ、フロントフェンダーはアップタイプを採用。ヘッドライトにはメッシュガードがあしらわれています。

カフェレーサー

2017年に登場した、803ccエンジン搭載モデルの派生バリエーション仕様。前後17インチホイールにピレリ製ハイグリップタイヤを装着し、ハンドルはセパレート式クリップオンタイプに換装。サイドパネル部分にはゼッケンプレート風の意匠が施されており、シートもシングルシート風となっています。

フルスロットル

2015年の「最初の4台」の殿に位置するモデル。元祖スクランブラーが大好評を博したアメリカで人気のフラットトラックレース用にカスタムされたマシンをモチーフとしており、タイヤはブロックパターンを採用。テルミニョーニ製マフラーが標準装備で奢られ、ハンドルは低めの幅広タイプとなっています。

デザートスレッド

アーバンエンデューロの後継モデルとして2017年に登場。アーバンエンデューロの特徴であったヘッドライトのメッシュガードなどは踏襲しながら、フロントホイールの大径化やサスペンションストロークの延長などが実施され、よりオフロード志向を高めています。

アーバンモタード

2022年に登場した803ccエンジン搭載モデルの新しいバリエーション。オフロード色を強めたバリエーションであるデザートスレッドをベースに、前後17インチホイールとオンロードタイヤを履かせモタード化したという位置づけ。グラフィックにもストリートカルチャーを意識した独自デザインが採用されています。

Sixty2

2016年に登場した400ccエンジン搭載モデルであり、かつてのモンスターM400やF-III以来となる、普通自動二輪免許で乗れるドゥカティが復活したことでも大きな話題となりました。またLツインと単気筒の違いはありますが、元祖スクランブラーをより当時に近いカタチで再現しているモデルということにもなります。

   
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