グラストラッカーの魅力と歴史を解説

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【スズキ】グラストラッカーの魅力と歴史

グラストラッカーイメージ

グラストラッカーイメージ

画像引用元:スズキ株式会社(https://www.suzuki.co.jp/suzuki_digital_library/2_moto/ss4_070.html#p1)

1990年代後半、ヤマハが手掛けていたTW200から不要な部品を可能な限り取り外したシンプルなスタイルとするスカチューンが流行し、それに伴い、ライバルであるホンダのFTRの人気も上昇。いわゆるトラッカーブームが発生しました。

そうした時流をうけ、スズキが作り上げたのがグラストラッカー。当時手掛けていたシンプルスタイルのロードモデルであるボルティーをベースに、かつてアメリカで人気となっていた草レースのマシンをモチーフとした、シンプルなスタイルのモデルとして登場しました。時流に乗って人気モデルとなり、派生兄弟モデルも併売されたほど。

そんなグラストラッカーの歴史や魅力について、ご紹介していきましょう。

スズキ グラストラッカーの進化の歴史

グラストラッカーが誕生するきっかけとなったのは、ライバルであるヤマハTW200およびホンダFTRの人気上昇でした。どちらも1980年代の発売当初はそれほどの人気ではなかったものの、1990年代に起きた、ダートトラックマシンをモチーフとしたスカチューンの流行により、両車とも相次いで再販が開始。

そうした状況に遅れを取った形になったスズキでしたが、そうした状況を逆手に取り、スカチューンブームを詳しく分析。その結果、アメリカの草レースに用いられていたマシンをモチーフとしながら、車体は出来るだけシンプルに仕上げるという方向性が決定。当時スズキが手掛けていたシンプルスタイルの250cc単気筒ネイキッドであるボルティ―をベースに、シンプルかつスタイリッシュなマルチパーパススタイルの車種を造り上げました。それが初代NJ47A型グラストラッカー。2000年のことでした。

スズキ グラストラッカーの魅力

折からのスカチューンブーム、ダートトラックレーサータイプ人気の後押しもあり、グラストラッカーは一躍人気車種となりました。2004年と2008年にはモデルチェンジも行われ、さらには派生兄弟モデルも併売され続けたほど。

そうした結果を出したのは、いくつかの要因が上手く重なったと考えられます。スカチューンブームの本質を捉えニーズに的確に応えた車両を創り上げたことはもとより、TWの200cc、FTRの223ccを上回る250ccの排気量を設定していたこと。初心者にも扱いやすく、価格面でも身近だったこと。

もう一つ見逃せないのが、シンプルかつスタイリッシュに仕上がられており、バイクとしてのカッコよさを体現していたという点。それこそバイクにファッション性を求める層からも大きく支持されたというのが、グラストラッカー人気を大きく後押ししたと言えるでしょう。

グラストラッカーの主要モデル

グラストラッカーNJ47A型

2000年にお目見えした初代であり、エンジン、フレームともにベースとなっているのは当時スズキがラインアップしていたロードモデルのボルティー。当初はダートトラックレーサーのイメージを強調していましたが、翌2001年に兄弟モデルのグラストラッカー ビッグボーイの併売が開始されると、本家はファッション性重視、ビッグボーイはレーサー色を強めるという戦略が実践されていきます。

グラストラッカーNJ4BA型

2004年に登場したマイナーチェンジ版。ベースとなったボルティーが生産終了となり、後継モデルであるST250が発売開始となったことに伴い、ブラストラッカーに搭載されるエンジンもボルティー用の4バルブ空冷単気筒から、ST250用の2バルブ空冷単気筒に変更。一方で、外観形状は初代のスタイルがほぼ踏襲されています。

グラストラッカーNJ4DA型

2008年9月に2009年モデルとして発売開始。排ガス規制対応のため、吸気方式が機械式キャブレターから電子式インジェクションになり、マフラーも触媒内蔵タイプへと変更されました。また燃料タンク容量が6Lから8.4Lに増量され、シートも厚みを増したタイプへと変更。利便性と快適性を大きく向上させているのも注目ポイントとなっています。

グラストラッカーの派生車種

グラストラッカー ビッグボーイ

初代グラストラッカーNJ47A型の翌年、派生兄弟モデルとして登場。エンジンやフレーム、外観形状などは本家を踏襲しながら、ホイールの大径化、ハンドル幅の拡大、スイングアームの延長といった、よりダートトラックレーサー的な趣を強調しているのが大きな特色。

モデルチェンジも本家と同じタイミングで行われており、2004年にはST250用エンジンへの変更、2008年にはインジェクション化やタンク容量増加などが実施されています。

   
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