【BMW】Kシリーズの歴史と魅力を解説

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【BMW】Kシリーズの歴史と魅力

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画像引用元:BMW公式サイト(https://www.bmw-motorrad.jp/ja/models/tour/k1600b.html)

1923年、BMWは自社初のオートバイとしてR32を発表。以来、半世紀以上に渡って、水平対向2気筒エンジンとシャフトドライブ方式というパッケージを一貫して守り続けてきました。しかし時代とともに日本車の高性能化が大きく進み、とりわけホンダのCB750FOURやカワサキのZ1といった直列4気筒エンジン搭載モデルの脅威に対し、BMWも危機感を強め、自社でも4気筒モデルの開発を決断。

そして1983年、それまでのBMWに全くなかったレイアウト、デザインをもった、近未来感を感じさせる斬新なスタイルのモデルとしてK100RS(およびK100)が登場。直列4気筒エンジンを縦置きにレイアウトし、シャフトドライブで駆動するという、BMW以外では見られない、斬新な方式を採用。以来、伝統のRシリーズとともに、BMWの2輪車として中核を成すモデルシリーズであり続けています。

そんなKシリーズの歴史や魅力について、ご紹介していきましょう。

Kシリーズの歴史

1983年K100RS/K100がお目見えする以前、BMWはほぼ、水平対向2気筒の“ボクサー”エンジンをシャフトドライブで駆動するパッケージにこだわり続けていました。それこそバイク乗りにとっても、BMW社内にも「ボクサーでなければBMWに非ず」という風潮が強くあったのだとか。一方で、ホンダCB750FOURやカワサキZ1など日本製直列4気筒モデルが台頭すると、ボクサーツインでは対抗するのは難しいとの声が高まり、独自の4気筒モデルの開発に着手します。

注目すべきは、日本車が採用していたような直4エンジンを横置きにしてチェーンで駆動する方式ではなく、それまで培ってきたシャフトドライブ方式を活かすため、シリンダーを地面に対して平行に寝かせる縦置きレイアウトを採用。加えて、2輪車ではまだほとんど採用事例の無かった電子式のヒューエルインジェクションやステンレス製マフラー、アルミ製燃料タンクを採用。近未来的なカウルを装着して登場したのがK100RS(K100はネイキッドスタイル)だったのです。

当時のテクノロジーがふんだんに投入されたこのK100RS/K100は低迷傾向にあったBMWの2輪部門の業績を大きく回復。以降、ボクサーエンジンのRシリーズと並び、BMWの2枚看板となっていきます。ちなみにRシリーズは当初、段階的に生産終了の予定だったそうですが、K100RS/K100の成功によって、近代化改修が可能となったため、現在までラインアップが続くことになったとのこと。

Kシリーズの魅力

初のKシリーズモデルであるK100RS/K100が成功を収めたことにより、以後、BMWはKシリーズのモデルバリエーション増加やモデルチェンジを繰り返し、シリーズの拡大を続けていくことになります。またその時々の新しいテクノロジーを積極的に採用するというBMWの傾向も、このKシリーズでより顕著になっていきました。例えば量産市販車としてABSを搭載したのは1988年式のK100RSから。

また時代とともにエンジンも1000→1100→1200→1300と拡大していき、モデルバリエーションも増加。とりわけ2011年には、BMWの4輪車で人気の直列6気筒エンジンのフィーリングを2輪車で味わうことができるK1600GTLがお目見えしたことは、バイク業界で大きな話題となりました。

Kシリーズ全体に共通するコンセプトは、一般的なライダーが、程よい高性能を気軽に満喫できるという点。例えば最高速は日本製高性能モデルには及ばないものの、アウトバーンで時速200kmを鼻歌交じりでキープしながら走り続けられるという性能を有しています。こうした点も、BMWならではの、Kシリーズならではの強みと言えるでしょう。

Kシリーズの主要モデル

K1100RS

Kシリーズ第1号車であるK100RSの後継モデルとして、1992年に登場。車名の通りエンジンは1100ccにアップされ、K100RS後期型と同じく4バルブ方式となりABSも標準装備。カウルデザインも、近未来的なK100RSのイメージを踏襲しながら、より洗練され、かつ風防効果も向上させています。K1100RSはテレレバー登場以前のモデルで、一般的なテレスコピック式フォークとなっています。

K1200R

それまでフルカウルのスポーティーツアラーであるRS、ラグジュアリーツアラーのLTといったモデルが中核を占めていたKシリーズの中では初となる、ストリートファイタースタイルで2005年に登場。SFアニメに登場しそうな、左右非対称のヘッドライトが印象的です。一般公道でのレスポンス性を重視し、パワー、トルクともに数値を下げる代わりに中低速域を太らせるセッティングとなっています。

K1300S

エンジンを1300ccに拡大したハイスピードツアラータイプで、2009年に登場。前後サスペンションにはBMWならではのデュオレバー/EVOパラレバーを採用しており、高性能な電子式エンジンマネジメントシステムと相まって、高い動力性能と軽快かつ安心感の高い足まわりを実現。一般的なスキルのライダーが、ハイパフォーマンスを存分に味わえるように工夫されています。

K1600B

直列6気筒エンジンを搭載したK1600をベースに、北米で人気となっているハガースタイルを意識して仕上げられた派生モデルで2017年に登場。車体全体を大胆にローダウンさせた上で、カスタムペイント風のボディカラーやクロームメッキパーツの多用、独自デザインのフロントホイールの装着などが施され、ゴージャス感をよりアピールする方向性に仕上げられています。

   
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