【KTM】アドベンチャーシリーズの歴史と魅力

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【KTM】アドベンチャーシリーズの歴史と魅力

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画像引用元:KTM公式サイト(https://www.ktm.com/ja-jp/models/travel/ktm-1290-super-adventures2022.html)

オーストリア発祥のバイクメーカーであり、近年では日本での知名度が一段と高まっているKTM。エッジを効かせたストリートファイター系のアドベンチャーシリーズやスポーツ系モデルのRCシリーズは、普通自動二輪免許で乗れるモデルがラインアップされていることも人気を後押しています。さらに2020年には、ロードレースの最高峰であるMotoGPで初勝利を飾るなど、総合バイクメーカーとして勢いに乗っている状態。

しかしながら、KTMは元々、オフロード系バイクを専門的に手掛けるメーカーでした。そしてKTMという名前が広く知られるようになったのは、かのダカールラリー。2001年の初優勝から、大会中止の2008年を挟んで2019年まで18連勝という前人未踏の記録を打ち立てました。そんなラリーマシン直系の量産市販車と言えるのが他ならぬアドベンチャーシリーズ。歴史や魅力について、ご紹介していきましょう。

アドベンチャーシリーズの歴史

KTMの日本法人が設立され正規輸入が開始されたのは2002年から。それ以前のKTMは知る人ぞ知るという状態でした。しかし前述の通り2001年のダカールラリー初優勝を皮切りに、元々オフロード系モデルに強みがあることも相まって、その知名度は大きく上昇。当時のラリーマシンのレプリカである640アドベンチャーや950アドベンチャーにも注目が集まるようになりました。

折しも2000年代の半ば頃から、バイク業界でもマルチパーパス系モデルの人気が高まってきたこともあり、ダカールラリーで連戦連勝を重ねていたアドベンチャーシリーズも990、1050、1190、1290といったモデルを発表していきます。

ちなみに2011年はダカールラリーのレギュレーションが450ccモトクロッサーをベースとすることに変更されたため、厳密にはラリーマシンレプリカではなくなりましたが、人気モデルとしての地位を確立したアドベンチャーシリーズは、現在進行形で、進化とラインアップを充実させています。とりわけ2020年には390、2021年には250と、普通自動二輪免許で乗れるアドベンチャーが登場したことも見逃せません。

アドベンチャーシリーズの魅力

そもそもオンロードとオフロードでは、バイクに求める特性というのは変わってきます。例えばフロントタイヤのインチ径、ホイールがキャストかスポークか、タイヤはブロックパターンかオンロード向けかなどなど。その点、KTMのアドベンチャーシリーズはオフロードマシンをベースとした出自ですが、オンロード走行とのバランスもしっかりと考え抜かれているという点が秀逸です。

その一方で、本来の真骨頂である未舗装路での走破性をより重視した「R」というモデルバリエーションも用意されています。ユーザーの好みや利用目的に応じて、オフロード重視の度合いを変えたモデルが選べるようになっているというのも、さすがはKTM。元々得意としてきたオフローダー由来の車種であり、ダカールラリーで培ってきたノウハウを、公道用市販車に的確に活かしていると設けられますね。

アドベンチャーシリーズの主要モデル

1290スーパーアドベンチャーS/R

KTMアドベンチャーシリーズの最大排気量モデル。「R」はフロントに21インチ、リヤに18インチのスポークホイールにブロックパターンタイヤを組み合わせ、オフロード走行への最適化が図られています。一方、兄弟モデルの「S」はフロント19インチ、リヤ17インチのキャストホイールにロード向けタイヤとなっています。

790アドベンチャー/R

2018年のミラノ―ショーでお披露目され2019年に発売開始となったミドルクラスアドベンチャー。一足早くモデルチェンジされていた790DUKEと同じLC8c水冷パラツインエンジンを搭載し、ON/OFF可能なABSやトラクションコントロールも装備。無印はオンロード重視、「R」はオフロードでの走破性重視という味付けがなされています。

390アドベンチャー

390 DUKEやRC390と同じ373cc水冷単気筒エンジンを搭載したアドベンチャーとして2019年秋のミラノショーで発表、翌2020年に発売開始となりました。日本の普通自動二輪免許で乗ることができる初のKTMアドベンチャーとして注目されました。上位モデルとは異なり「R」の設定はなく、キャストホイール&オンロードタイヤのみの設定となりますが、フラットダートなら十分に対応できるとのこと。

250アドベンチャー

390アドベンチャーから遅れること1年、2021年モデルとして登場。250 DUKEと同じ248.8cc水冷単気筒エンジンを搭載したエントリーモデルという位置づけ。日本では普通自動二輪免許で乗れるという利点に加え、車検不要のKTMアドベンチャーであることも話題となりました。390と同じく「R」の設定はありませんが、こちらもフラットダートなどには対応可能とのこと。

   
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