【ヤマハ】セローシリーズの歴史と魅力

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【ヤマハ】セローシリーズの歴史と魅力

セローシリーズイメージ

セローシリーズイメージ

画像引用元:ヤマハ発動機公式HP(https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/serow/spec.html)

セローはヤマハのバイクの中でも30年以上の歴史を誇るロングセラーバイクです。

発売当初からライバルメーカーも打倒セローを目指し、ホンダはXL250ディグリーやSL230、カワサキはスーパーシェルパといったモデルを市場投入。そうした切磋琢磨は、車高の高いフルサイズの250ccクラスオフローダーとは別に、比較的低めのシートで乗りやすく扱いやすい「マウンテントレール」というジャンルを確立。セローシリーズはまさにその立役者でした。

そんなセローシリーズの歴史や魅力について、ご紹介していきましょう。

セローシリーズの歴史

1980年代初頭、ヤマハは元々2ストロークのDTシリーズと4ストロークのXTシリーズというオフロードモデルを手掛けていました。なかでも本格フルサイズオフローダーとして人気だったのがXT250T。その弟分であるXT125の車体を流用し、エンジンを196ccまでアップしたのがXT200。商業的なヒットとはならなかったものの、軽量で扱いやすいという点は、セローシリーズの原点とされています。

そして1985年、セローの名称を初めて冠したXT225セローが登場。目指したのは、モトクロスコースを駆け抜けるためのものでなく、山道や林道を軽快かつ気軽に、女性や初心者でも扱いやすく走れるという方向性。ちなみにセローという車名は「ヒマラヤカモシカ」に由来。

発売当初から大ヒットとまではいかなかったものの、そうしたコンセプトや完成度の高さは徐々に評価されていきました。1989年の2代目3RWではセルスターターの装着によって、人気が大きく上昇。その後も改良や改善が繰り返され、アルミ鍛造ピストンやメッキシリンダー採用などで、品質もどんどん向上。

2005年には発売20年の節目を機に、排気量を250ccにアップしたDG11J型セロー250がお目見え。2008年のDG17J型では時代の趨勢に合わせ、キャブレターからインジェクションへの換装が実施されました。その後、2017年に一旦生産終了となるものの、1年間の空白を経て、最終バージョンのDG31J型が2018年から2020年まで発売されました。

セローシリーズの魅力

足つきがよく、軽量であつかいやすい、それでいてオフロードでの走破性はきちんと備わっている。セローの魅力はなんと言っても、この点につきるでしょう。実は1985年の初代発売以前、当時はオフロードモデルにもスペック至上主義の考えがはびこっており、セローのコンセプトは、ヤマハの上層部から何度も却下されたそうです。

そこで開発者は策を講じ、セローの試作モデルとフルスペックオフローダーを上層部の人間に乗り比べさせたそうです。一般レベルのライダーが楽に未舗装路を走破できるのはセロー試作車の方だということを実感させ、販売へのゴーサインを獲得したというエピソードが語られています。

そうした扱いやすさと信頼性は一般ライダーはもちろん、行政からも評価されており、東京消防庁では火災現場に駆けつける「消防活動二輪部隊」のベース車に、警視庁では、災害時の情報収集用車輛に、静岡市では防災業務を担う「静岡市オフロードバイク隊」がセロー250を採用しているほどです。

乗り手を選ばない敷居の低さと、タフで信頼性の高い走破性能の両立こそが、セローシリーズの大きな魅力と言えるでしょう。

セローシリーズの主要モデル

XT225 セロー 3RW

1989年に登場した2代目であり、セローの知名度を一段と向上させた型式。シート高の低さとセルスターター装備により、それまでオフロード系車種を敬遠していた層にも、乗りやすさ、扱いやすさが広く知られるようになりました。

セロー250 DG11J

2005年、排気量が250cc化された初めての型式。当初は排気量アップに伴う重量増加が225オーナーから否定的に見られていましたが、材質や重量バランスを工夫したことで、重量増をさほど感じさせず、それでいて排気量アップによるパワーとトルク向上の恩恵が発揮されています。

ツーリングセロー

DG17J型ならびにDG31J型に設定されていた派生モデル。スタンダードのセローをベースに、ヤマハ傘下のワイズギアが手掛ける装備を追加し、文字通りツーリング志向を高めています。追加されているのは、大型スクリーン、大型ハンドガード、大型リヤキャリア、アルミ製アンダーガードという内容になっています。

   
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