【TRIUMPH】スピードトリプルの歴史と魅力

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【TRIUMPH】スピードトリプルの歴史と魅力

スピードトリプル

スピードトリプル_sp

トライアンフと言えば1901年にオートバイの生産を開始したイギリスの古参メーカーとして知られます。現在ではスーパースポーツタイプのデイトナやデュアルパーパスタイプのタイガー、クラシックスタイルのボンネビルなど多彩な車種をラインアップしているのも然り。

しかしながら、1970年代以降は日本車の台頭により経営が悪化。1984年にはメリデン工場閉鎖という事態に見舞われます。そんなトライアンフでしたが1990年代に入ると経営陣の刷新によって復活の狼煙を上げます。その中核を担ったのが新開発の水冷直列3気筒エンジンであり、それを搭載したストリートファイター系モデルの始祖であるスピードトリプルでした。そんなスピードトリプルの歴史や魅力について、ご紹介していきましょう。

スピードトリプルの歴史

1970年代以降、トライアンフは業績の悪化が加速し、1984年にメリデン工場閉鎖という事態にまで追い込まれました。そうした事態からの脱却のため、1990年には経営体制を一新。その際、復活の目玉とされたのが、完全新設計の水冷直列3気筒エンジン。まずスーパースポーツ系のデイトナ 900に搭載されたのち、スーパースポーツならではの高性能は保ったまま、カウルレス化した新コンセプトモデルとして1994年に登場したのが、初代スピードトリプルでした。

その3年後の1997年には、人気を大きく爆発させることになる2代目スピードトリプル(T509)でした。スーパースポーツT595 デイトナに搭載されていた955ccエンジンが搭載されるとともに、独特な2眼ヘッドライトのデザインとアップライトされたハンドルを装着。今日のストリートファイター系モデルの始祖に位置づけられるモデルとなりました。

以後、スピードトリプルはトライアンフの中核モデルとして君臨し続けており、排気量アップやデザイン変更を重ねながら、現在に至っています。

スピードトリプルの魅力

スピードトリプルの大きな功績は何と言っても、近年隆盛を誇っているストリートファイター系モデルというジャンルを切り拓いたという点に尽きるでしょう。1994年の初代では、またスーパースポーツのネイキッド化という域にとどまっていましたが、1997年の2代目からは、それまでのネイキッドとは一線を画した、個性的な外観デザインとスーパースポーツモデルに匹敵する走行性能を兼ね備えた新ジャンルとして覚醒。その後のカワサキZ1000やヤマハMT-09といった車種に大きな影響を及ぼしました。

さらには、トライアンフ自身にとっても、600ccクラスの弟分として、ストリートトリプルが追加されるというラインアップ拡充ももたらした程。それこそ1997年の2代目スピードトリプルが無かったら、バイク業界の歴史は変わっていたと言っても過言ではないでしょう。

スピードトリプルの人気モデル

スピードトリプルRS

2018年に登場したスピードトリプルの最上位モデル。完全新設計の1,050ccエンジンとArrow製スポーツサイレンサーの標準装備によって最高出力は150PS、最大トルクは117Nmを発揮。5種類のモード切替設定が可能となっており、ABSやトラクションコントロールも装備されています。

スピードトリプルR

2016年に発売開始。エンジンは1,049ccで140PSのパワーと112Nmのトルクを発揮。フルアジャスタブル式のオーリンズ製サスペンションを装備しており、またシートレールとラジエターシュラウドにはレッドの特別塗装が施されており、細部にも上位モデルならではの特別仕上げが施されています。

スピードトリプル(2011年モデル)

この年式ならではの大きな特色は、それ以前まで採用されていた丸型の2眼ヘッドライトに代わり、新たに異形五角形の2灯式ヘッドライトが採用されたこと。その他にもホイールデザインの変更や車体全体のディメンション見直しなどが行われています。翌2012年には、上位モデルの「R」も追加されるようになりました。さらに2014年モデルからはヘッドライト上部にバイザーが追加装備されます。

   
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