【モトグッツィ】V7シリーズの歴史と魅力

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画像引用元:Moto Guzzi HP(https://motoguzzi-japan.com/v7/stone.html)

モトグッツィと言えばかねてより、縦置きのVツインエンジンをシャフトドライブで駆動するという方式にこだわり続けていることが大きな特色となっています。そのきっかけとなったのはズバリ、1966年にお目見えした703ccエンジン搭載のV7という車種でした。

モトグッツィとして初めて縦置きVツインエンジンを搭載したモデルであり、当時、経営危機に瀕していたモトグッツィを救った立役者となりました。それこそ、このV7が無かったら、モトグッツィというメーカーは存続していなかったとまで言われるほど。そんなV7シリーズの歴史や魅力について、ご紹介していきましょう。

V7の歴史

1921年の設立以降、レースの世界で数々の栄光を打ちたてていたモトグッツィでしたが、1950年代後半になると、増大するレース費用や創業者の死去などにより、経営危機に瀕することになります。そんななかでもたらされたのが、イタリアの防衛省から三輪車用エンジン開発と警察からの白バイの競合トライアルでした。

そこで提出されたのが、文字通り起死回生を賭けた縦置きのVツインエンジンとシャフトドライブの組み合わせ。耐久性と省メンテナンス性に優れ、コスト的にもライバルを上回っているとして、見事指名を勝ち取ります。

この成功をきっかけにして生まれたのが、703cc縦置きVツインエンジン搭載のV7。予定通りイタリア警察に白バイとして採用されたところ、その評判を聞きつけたアメリカからも白バイに採用したいとのオファーが届いたそうです。当初はV7が供給されましたが、より大型なバイクが欲しいというリクエストに応えて生まれたのがクルーザースタイルのカリフォルニア(1972年)だったそうです。

V7の魅力

1966年の初代V7はモトグッツィを倒産危機から救い、またその後のバイク造りの礎となりました。レーシングマシンをモチーフとしてスポーツ系モデルのルマンならびにデイトナ、前述のアメリカ向けクルーザーのカリフォルニア、排気量をアップしたV11シリーズなど、ほぼすべての車種が、V7から進化していったと言えます。まさにモトグッツィの中核モデル。

そんなV7は初代登場から実に40年の時を経た2007年、リバイバルプロジェクトとして現代に復活。以後もV7シリーズとして様々なバリエーションが生まれています。現行モデルとしての出来の良さももちろんあるでしょうが、伝説のV7を蘇らせたという点が、人気の原動力となっていると言ってよいでしょう。

V7シリーズの主要モデル

V7 STONE

新たにEuro 5適合の850ccを搭載したV7シリーズのなかで、オーソドックスな出で立ちのスタンダードモデルに該当するモデル。750ccエンジン搭載の先代V7 IIIに比べ、パワー、トルクともに大幅に増大。ヘッドライトはLED方式となりABSも標準装備、ON/OFF可能なトラクションコントロールも搭載されています。

V7 Special

850ccを搭載したV7シリーズのなかで、クラシックかつエレガントな雰囲気を際立たせた装備を多数装着。前後ホイールに沢仕上げのリムとブラック塗装のハブを採用したスポーク仕様。マフラーやグラブレール、そして細部のパーツにいたるまで、クロームパーツを多数採用しています。ヘッドライトにはあえて、LEDではなくハロゲン式を採用。インストルメントパネルもアナログの2眼メーターを採用しています。

V7 Stone Centenario

850ccエンジン搭載したV7 STONEをベースに、モトグッツィ100周年を記念した特別塗装の2021年限定モデル。フロントフェンダーのロゴ、グリーンのサイドパネル、クラシカルな雰囲気のブラウンシート、そして燃料タンクにはゴールドのモト・グッツィイーグルがあしらわれています。

   
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