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ピアジオ MP3 250RL

前2輪のリバーストライクとして登場
ピアジオ MP3 250RLの買取相場と査定レポート

2006年、イタリア本国にて、前2輪リバーストライクとして登場。翌2007年には日本国内でも販売開始されましたが、斬新な構造ゆえに、日本の免許制度にも大きな影響を及ぼすことになったのが、MP3 250RLでした。そんな同モデルの買取相場や歴史、魅力などをご紹介しています。

ライダーライターTよりひとこと

MP3 250RLは、実は知り合いで一人、購入した者がいて、バイク仲間がこぞって見に行ったという思い出があります。もちろん当時はヤマハ・トリシティはまだなく、その斬新さに、皆しげしげと眺めていましたね。

そんなMP3 250RLが与えた大きな影響として、日本の免許制度を変えてしまったというのが忘れられません。実は2007年のMP3 250RLの輸入販売開始当時は、それまでの従来型トライクと同じく、普通自動車免許で運転OKとされたのです。しかし、MP3 250RLは従来型トライクと違い、車体自体は傾く構造――これは後のヤマハ・トリシティシリーズも同じです。

案の定、2輪経験のない運転者による事故が多発したため、急遽法律が改正される事態となりました。それにより2009年9月1日以降、MP3 250RLを運転するには普通または大型自動二輪免許が必要となりました。なお、既に購入していた者に対しては、2輪免許の取得が1年間猶予されたというエピソードも。そうした意味では、MP3 250RLもまた、日本のバイク史に大きな爪痕を残した車種と言えますね。

ピアジオ MP3 250RLとは

piaggio_mp3_250rl
ピアジオ MP3 250RLのスペック情報
総排気量 244cc
最高出力 16.5kW(22.5PS)/8,250rpm
最大トルク 21N·m/ 6,750rpm
全長・全高・シート高 2,130mm/未公表/ 780mm
重量 204kg
燃料タンク容量 12L
燃料消費率 -
発売年 2006年
メーカー希望小売価格 965,000円
カラー ホワイト、ブラック他

MP3 250RLの歴史

リバーストライクという、新たなジャンルを切り拓いた1台

MP3 250RLは2006年、イタリア本国にて誕生。翌2007年には日本国内への輸入販売も開始されました。このモデルを端的に語るならば、なによりバイク史上初となる、前2輪、後1輪のリバーストライクであるということに尽きるでしょう。それ以前、3輪オートバイであるトライクは、前1輪、後2輪の構造となっていました。バイクならではの開放感を味わいながら、運転は普通自動車に近い感覚で行え、さらには転倒リスクも少なくないといった特徴がありました。

対してMP3 250RLは前2輪とすることで転倒リスクの軽減というメリットはそのままに、一般的なバイクのように、車体を傾けてコーナーリングできるという特性も実現。バイクの世界にそれまで存在していなかった、まさに画期的な存在だったのです。なお翌2007年には同じイタリアのジレラが手掛けるフォコもデビューしています。ちなみにヤマハがトリシティを完成させたのはMP3の8年後、2014年のことでした。

ピアジオ MP3 250RLの魅力

高速走行可能&不整地での走破性も発揮

MP3 250RLはリバーストライクとして誕生したスクーターになります。現在でこそヤマハのトリシティシリーズやNIKENも存在していますが、2006年時点では、まさに比類なき存在でした。そんなMP3 250RLのメリットは、前輪からのスリップダウンのリスクを大きく軽減しながら、一般的な2輪車に近い感覚で操縦ができるという点につきます。

また250ccモデルゆえに、日本では高速道路の走行も可能。さらには前2輪ゆえに、一定レベルの不整地走破性も発揮するという点も見逃せません。まさにバイクの新たな可能性を広げた、エポックメイキングモデルであると言ってよいでしょう。それこそMP3が存在していなかったら、ヤマハのトリシティシリーズやNIKENは生まれていなかったかも知れません。

   
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