XVS1300Aミッドナイトスター（2007年式）

XVS1300Aミッドナイトスターは2007年に登場。ビラーゴやドラッグスターといったヤマハ製クルーザーモデルの系譜を受け継ぎながら、新たに1,300cc水冷Vツインエンジンを搭載した海外向けクルーザーモデルとしてお披露目されました。

ちなみに同じ2007年には、1,900cc空冷Vツインを搭載したXV1900Aミッドナイトスターもデビューしています。ヤマハが手掛ける海外向けクルーザーモデルの新たな2本柱として、1,900cc空冷と1,300cc水冷をラインアップさせたというのが興味深いところです。

そもそもクルーザーというモデルは、長く続く一本道を快適かつゆとりある走りで楽しむことを主眼としています。それゆえ、低重心で長いホイールベースとなり、重量も比較的大きくなりがち。そうなると、コーナーリング性能はどうしても低くなってしまいがちですが、そこは「ハンドリングのヤマハ」が手掛ける車種。1,300ccの大型クルーザーでありながら、一定レベルのスポーティさを実現していると評価されています。

この点はまさに、XVS1300Aミッドナイトスターならではの魅力と言えるでしょう。また水冷エンジンに必須のラジエターも、フレームと一体化させる工夫により、クルーザーらしい雰囲気を壊さないよう配慮されています。